出版大手の講談社が26日、女性ファッション誌として月間発売している「Grazia」（グラツィア）と「GLAMOROUS」の2誌について、いずれも休刊とすることを明らかにした。2誌は7月6日発売の8月号をもって休刊になる。

「Grazia」は、30代ミセスのライフスタイル提案誌として、1996年に創刊。大人のエレガンススタイルをうまく取り入れた着こなしのレッスンなど、幅広い提案を行ってきたが、当初の発行部数25万部から、近年は部数もかなり減少。昨年春にリニューアルを実施して、復活を目指していたが、期待した成果は得られなかったという。

「GLAMOROUS」は、大人のカジュアルファッション誌として2005年に創刊。まさにタイトル通り、グラマラスな美を提案し、クールでモード、“攻め”の美しさをみせる雑誌として、他誌とは異なる価値創造を行ってきた。しかし、時代の変遷とともに人気は低迷。2009年11月号の25万部をピークに、売上部数が減少していたそうだ。

講談社によると、雑誌を取り巻く環境が、少子高齢化社会の到来やインターネットの急速な普及など、さまざまな要素で大きく変動しており、それにともなって雑誌の役割も変化しなければならない時期に来ているという。今後は2誌の休刊を機に、より先を見据え、存在感を発揮し続ける新たな雑誌ビジネスを開発すべく、「新雑誌研究部」を発足させて取り組んでいくとしている。

休刊は残念な知らせだが、今後の取り組み展開に期待したい。

▼外部リンク

講談社　プレスリリース
http://www.kodansha.co.jp/upload/

Grazia　公式サイト
http://grazia.woman.excite.co.jp/

GLAMOROUS 公式ウェブサイト
http://gla.tv/