- FASHION NEWS2013/03/18
気をつけて!障害報告続くファッションカラコン
3ヶ月で395例!目に障害
手軽に瞳の色を変えたり、黒目を大きくみせることで、普段とは違う自分を演出できたり、魅力をアップさせたりすることができる、カラーコンタクトレンズ。コンタクトレンズといえば、従来は視力矯正に用いられるのみだったが、近年ではこうしたカラーコンタクトレンズの普及により、ファッション感覚で親しむ人も増えている。この気軽に楽しめる普及の一方で、カラーコンタクトレンズによって目の障害を起こしたという報告例が、増加の一途をたどっていることが分かった。日本コンタクトレンズ学会が3月7日にレクチャーを開き、明らかにしたところによると、全国の眼科医に対する調査で、カラーコンタクトレンズの使用に起因する障害事例は2012年の7月~9月の3カ月に、少なくとも395例は確認されたそうだ。
正しい使用でしっかり予防!
症状が現れた97.7%が女性だったそう。症状内容としては、角膜や結膜の炎症がほとんどで、日本眼科医会による調査結果も参照すると、角膜が濁ったり、薄くなったりする角膜潰瘍や、角膜が炎症を起こして白く濁るなどする角膜浸潤など、重篤な目の障害発生が、カラーコンタクトレンズで多くみられたという。これらの症状を起こしたタイプのカラーコンタクトレンズは、その約90%が酸素透過性が低い非イオン性の素材のもので、韓国や台湾で製造されたものが多く当てはまるとされている。
度のありなしにかかわらず、カラーコンタクトレンズは、医師の処方なく雑貨店やインターネットショッピングで、安価に購入することもできてしまう。
障害を起こした395人に調査したところ、購入時に眼科を受診しなかった人が8割を超え、ほとんどのケースで処方なく使用していたそうだ。また、人と共有使用をしているケースもあるなど、かなり使用方法に問題があることもうかがえる。
カラーコンタクトレンズでおしゃれを楽しむ行為自体はOKだが、まず眼科を受診し、処方されたものを選ぶこと、そして説明書をよく読んで、洗浄・殺菌ケアや正しい装着方法を身につけ、毎回の使用で実践すること、さらには定期検診も受けるなど万全の予防対策が必要だろう。
使いたい時だけに限定し、使い捨てタイプの、できるだけクリアな安全性の高いカラーコンタクトレンズ、着色面積が少なく、目への影響が軽いカラーコンタクトレンズを選んで使うといったことも大切で、障害の発生を未然に防ぐのに有効だそうだ。安易な使用が障害を招くことのないよう、十分に注意しておきたい。
▼外部リンク
日本コンタクトレンズ学会
http://www.clgakkai.jp/
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