障害と騒ぐ前に!落ち着きがない子供に行いたい簡単トレーニング方法

落ち着きがない、勉強などに集中できない子供。ADHDなどの障害だと疑う前に行って頂きたい、簡単トレーニング方法をご紹介します。

執筆者: 米田淑恵 職業:数教研千里中央教室 指導員
落ち着きのない我が子、どうしたらいいの?

こんにちは、数教研の米田淑恵です。

 

うちの子だけ集中してない?

小学校の参観日などで、「なんでウチの子はあちこちキョロキョロしているのかしら?」「ボーっとしているけど先生のお話し聞いているの?」と感じたことのあるお母様は、少なくないでしょう。

 

特に低学年のうちは、自分の席に座っているだけでマシ、という保護者の方も多いようです。

 

 

とはいうものの、ほとんどの子どもたちは最初は難しくても、次第に先生の話を一度で聞くことができるようになってきます。

 

一方、そうではないお子さんにとっては、学校が大変しんどい場所になってしまいます。

 

トレーニングすれば、集中できるように!

もちろん、お子さんによっては、そうしたいわけではないのに、座っているとグニャグニャと体がなってしまったり、外からの様々な音や景色に目がいってしまったり、ということもあるでしょう。

ですが、これもある程度は、訓練でできるようになるのです。

それでは、落ち着いて授業を受けたり、宿題をしたりすることができるようになるには、一体どんな訓練が必要なのでしょうか?

 

今回は、体がソワソワしたり、ムズムズしたりして動いてしまうお子さんに是非試してほしい「ご家庭で簡単にできる、落ち着く練習」をご紹介します。

 

 

ご家庭で簡単にできる「子どもの落ち着きを取り戻すトレーニング」

やり方は簡単、椅子に座るだけです。

とはいっても、ただ座るのではありません。

1. まずは、椅子に深く腰掛けます。

椅子は、背もたれがあり、足が地面につく位の高さのものが一番良いのですが、なければ自宅にあるもので構いません。

 

2. そして、手はひざの上に置きます。

3. リラックスできるように、体の力を抜いて、ゆったりと深呼吸をしながら、目を閉じます。

4. そして、ここから10数えるまでは、体のどこも動かさずにじっとする練習です。

 

 

最初は動いて当然。静かな声で注意を

はじめのうちは、周りをキョロキョロ見たくて目をあけたり、体がムズムズしてきて動かしてしまうでしょう。

そのたびに「目はあけないよ」「体は動かさないで」と、静かな声で注意してあげてください。

 

 

10秒できるようになったら、少しずつ延長

何度か練習していくうちに、10までならできるようになってきます。

10秒できるようになったら、次は20秒、30秒…と少しずつ時間を延ばしていきましょう。

 

1分間できるようになれば、かなり落ち着いてくると思います。

 

毎日続けることが大切!

これなら家で毎日できそうですね。

このような訓練は、毎日続けることが非常に大切です。

 

ですから、一回、二回やったからといって、すぐにお子さんに落ち着きが出てくるわけではありませんが、数ヶ月続けてみると、間違いなく変化が起きてくることでしょう。

 

 

例えば、夕食時にテーブルについても、すぐにウロウロしたり、足をブラブラさせたりしていたお子さんも、次第に体を動かすことが少なくなってきたり、お勉強をしていても5分と座っていられなかったお子さんも、じっくり取り組む時間が増えてきたりします。

 

おわりに

この練習だけをして、すぐにすべてが大きく変わっていくわけではありませんが、スモールステップです。

まずは、落ち着いてじっとすることからはじめましょう。

 
 コラムニスト情報
米田淑恵
性別:女性  |   職業:数教研千里中央教室 指導員

こんにちは。
数教研千里中央教室の米田です。
豊中市・千里中央の新千里西町会館にて、週2回皆さんと楽しく学習しております。
子ども達の「わかった!」という言葉を聞くのが何よりうれしいです。
ブログも毎日更新中です。一度のぞいてみてください。「数教研千里中央教室へようこそ」で検索。

 

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