イギリスとアメリカ、英単語の違いが面白い!日本人が間違えやすい「英語」と「米語」の表現方法 (1/2)

執筆者: Lady Masala
イギリス英語とアメリカ英語との違い

イギリス英語とアメリカ英語では、スペルや単語、言い回しが異なる場合があります。

 

学校では、アメリカ英語を学ぶということもあり、日本人の多くは米語に馴れ親しんでいます。

イギリス映画を見たり、イギリスやヨーロッパを旅したりするとき、その表現の違いに戸惑ったり、意味を取り違えてしまうこともあるかもしれません。


今回は、英語と米語との違いについて、イギリス的な表現を例に挙げながらご説明します。

 

 

「ソーリー」と「エクスキューズミー」

「日本人はすぐに謝罪するが、欧米人はめったに謝らない」

そのようなイメージを持っている方は少なくないでしょう。

 

しかしながら、イギリスの街角に立つと、あちらこちらで「sorry(すみません)」の声が聞こえてきます。

 

肩と肩とがぶつかってしまった時など、イギリス人は互いに「ソーリー」と声を掛け合います。

アメリカ人ならば、「Excuse me(エクスキューズミー:失礼しました)」と言う場面です。


イギリス人がよく口にする、「ソーリー」は、「ごめんなさい」というよりも、「すみません」という意味合いで使われることが多いようです。

 

「ソーリー?」と語尾を上げて疑問形にすると、米語でいう「Pardon?(パードゥン:もう一度お願いします)」という意味になります。

 

「ビル」と「チェック」

レストランでお会計をお願いするとき、イギリスでは「Bill, Please.(ビル プリーズ)」と言います。

アメリカでは「Check, Pleae.(チェック プリーズ)」となり、日本人にはこちらがお馴染みなのではないでしょうか。


「bill」には、英語・米語ともに「請求書」や「勘定書き」という意味があります。

また、米語では「紙幣」という意味もありますが、英語で紙幣を表す単語は「note(ノート)」です。


「チェック」には、英語・米語ともに「小切手」という意味がありますが、英語でのスペルは「cheque」となります。

ビルとチェック、英語と米語の違いを語る上では、無視できない単語です。

 

「ビル」にまつわる笑えないジョーク

日本人の発音で「Bill, Please.」と言った時に、ビールが運ばれてくるというジョークがありますが、そのようなアクシデントは実際にも起こり得ます。

 

 

イギリスのレストランに行ったときでも、発音に自信のない方は、「Check, Please.」を使うほうが無難かもしれません。

ネイティブスピーカーなら、英語・米語、どちらの言い回しでも理解してくれます。

 

その他、イギリス英語とアメリカ英語で単語が異なる言葉

上記で「bill」と「check」を取上げましたが、その他にも英語と米語とでは単語が異なる言葉があります。

その一例を見てみましょう。

 

  • aubergine /eggplant (なすび)
  • biscuit / cookie (クッキー)
  • film / movie (映画)
  • football /soccer (サッカー)
  • jumper / sweater (セーター)
  • lift / elevator (エレベーター)
  • nursery / kindergarten (幼稚園)
  • petrol / gasoline (ガソリン)
  • trainers / sneakers (スニーカー)
  • trousers / pants (ズボン)


「aubergine(オーバジーン:なすび)」や、ガソリンという意味の「petrol(ペトロ)」は、あまり聞いたことがない単語かもしれません。

 

日本では、別の意味で使っている単語も!

また、英語でセーターを示す「jumper(ジャンパー)」は、日本語では別の意味で使われています。

トレーナーも同様で、スニーカーのことなどとは、思いもよらないのではないでしょうか。


英語と米語とを比べてみると、日本人がいかに米語に親しんでいるかが、よくわかります。

 

イギリス人が好んで使う言葉は?

アメリカではほとんど使われておらず、イギリスやアメリカ以外のイギリスの旧植民地ではよく使われているという言葉もあります。

 

さようならの意の「チェリオ」

「cheerio(チェリオ)」はその一つで、「さようなら」という挨拶の言葉です。

特にお年を召した方が好んで使う、親しい仲間うちで用いられる砕けた表現です。

 

トイレを意味する「ルー」

日本語にも、お手洗いや化粧室という言葉があるように、英語・米語ともに、「トイレに行きます」という直接的な言い方は、あまり上品ではないとされています。


「toilet(トイレット)」は、米語では、「bathroom(バスルーム)」に置きかえられますが、英語では「loo(ルー)」と表現されることがあります。


この単語は、いわゆる俗語ですが、起源が諸説あるようです。

水を意味するフランス語は「eau」で、冠詞をつけると「l'eau」となりますが、婉曲的にトイレを意味するそうです。


「l'eau」を英語風に発音すると「loo」となり、フランス語と同様の意味で捉えられるようになったという説が最も有力なのだとか。
この「loo」という言葉も、どちらかというと、お年寄りや女性に好んで使われます。


ちなみに、英語・米語ともに、お手洗いの意味で上品であるとされている単語は、「lavatory(ラバトリー)」です。

エリザベス女王もこの言葉を使っているそうです。

 

同じ単語なのに、スペルが違うことも!

英語と米語とでは、異なる単語が使われる場合があるということをご説明しましたが、同じ単語でもスペルが違っていることもあります。

 

 
 コラムニスト情報
Lady Masala

旅行とマーケット・蚤の市めぐりが大好きな庶民派ロンドナー。
コレクションのヴィンテージ食器を眺めている時に幸せを感じます。

ロンドン発 -庶民的生活-
http://workingclass.blog109.fc2.com/

Travel.jp「たびねす」にてガイド記事執筆中
http://guide.travel.co.jp/navigtr/707/

 

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