1坪=約3.3㎡!部屋や土地の広さを計算するコツ(間・尺・畳の換算方法)

執筆者: 五十嵐 洋介 職業:まちづくり、地域クリエイター、住宅・不動産ライター
はじめに

こんにちは、山形県へのUIターン移住支援を行っている五十嵐洋介と申します。

 

土地や建物の面積を示す単位に「坪」と呼ばれるものがありますが、「坪と言われても大きさがどれくらいなのかよく分からない」「坪って㎡に換算するといくらなの?」という声をよく聞きます。

 

そこで今回は「坪」という単位について説明したいと思います。 

 

 

「坪」って何?

不動産屋さんの「○坪の土地を売却します!」という張り紙広告や、建売住宅のチラシ、ハウスメーカーなどのCMで「○坪で本体価格○円~」といったような表記を見る機会は多いかと思います。

 

私は子供の頃、「坪」という単位を学ぶ機会はなく、大人になってから自分で調べて学びました。

それもそのはず、「坪」は「尺貫法」という、メートル法が導入される前に使われていた長さや面積などを表す単位系の中の一つです。

 

長さを表すものには「間」「丈」「尺」「寸」がありますが、大工さんは今でも使っている人が多いですね。

面積を表すものとしては「反」や「畝」、そして「坪」があります。

 

「尺貫法」における単位は使用禁止になっている

しかしながら、実はこの「尺貫法」における単位は、計量法により1959年から使用禁止になっています。

建築業界や不動産業界といった伝統的な業種では、あくまで慣習的に黙認され、使用しているに過ぎないという状況なのです。 

 

「坪」と「㎡」の換算

「坪」を「㎡」に換算できるようになると、不動産広告などを見た際に、より広さのイメージが湧くのではないでしょうか?

 

  • 1坪は約3.30578㎡
  • 1㎡は約0.3025坪

 

と、換算出来ます。

 

例えば100㎡を「坪」に換算するときは、100を3.30578で割ると、30.25坪になります。
また、100に0.3025を掛けても同じ30.25坪となりますね。


不動産広告を見て、ざっくりイメージを掴むだけなら、「1坪=3.3㎡」と覚えておいて問題ないかと思います。

細かく検討するときや、実際の取引では誤差が生じますので「3.30578㎡」で計算して下さいね。

不動産業者に話を聞くと、この誤差がごくまれにトラブルになるケースがあると言っていました。 

 

「間」「尺」「畳」の換算

家づくりにおいては、現場で大工さんと話す場面も発生します。

ベテランの職人さん達の中には、相手が素人でも「間」や「尺」を使って説明をする人もいます。

 

「間」や「尺」で言われても、分かりませんよね?

ということで、「坪」だけでなく、「間」「尺」「畳」の換算方法も知っていると大変便利です。

ぜひ覚えておいて下さい。

 

  • 1尺は約0.303030m
  • 1間は6尺で約1.818182m

 

1間四方の正方形が1坪であり、約1.818182の二乗で、前述の約3.30578㎡となるわけです。

 

畳は2畳分で1坪

また、和室に敷かれている畳ですが、2畳分が1坪となります。
よって畳1枚の長辺は1間(6尺)の約1.818182m、短辺が半間(3尺)の約0.909091m。
厳密に言うと京間(本間)と江戸間(関東間)で畳の大きさは異なりますが、不動産広告を見てざっくりイメージを掴むだけなら、「長辺=1.8m」「短辺=0.9m」で足りるかと思います。


畳1枚の面積は、1.8m×0.9m=1.62㎡=1畳
例えば30㎡のリビングを「畳」に換算するときは、30を1.62で割ると、約18畳と分かります。
簡単な計算で、広さのイメージが湧いてくるはずです。 

 

おわりに

最後になりますが、おとぎ話に出てくる「1寸法師」の身長は何cmでしょう?

 

  • 1寸は約3.030cm

 

そう、「1寸法師」はわずか3cmの小人なのです。

それで、お腹の中で針で攻撃し、鬼を降参させられるわけです。

 

「尺玉花火」「1寸先は闇」という言葉もあるように、皆さんの周りにはまだまだ「尺貫法」で表現されているものがたくさんあるはずです。

見付けた際には、現在の単位で換算し、スケール感を掴んでみましょう。


まずは今あなたが暮らしている住まいは何坪/何㎡あるのか、リビングは何畳/何㎡あるのか、身近なところから調べてみてはいかがでしょうか。 

 
 コラムニスト情報
五十嵐 洋介
性別:男性  |   現在地:東京都  |   職業:まちづくり、地域クリエイター、住宅・不動産ライター

1982年、山形県酒田市生まれ。
早稲田大学 法学部を卒業後、大和ハウス工業株式会社に入社し、同大学で建築学を学びながら、住宅・マンション・インテリアの設計、都市デザインに従事。その後、SUUMO(株式会社リクルート)をはじめとする住宅・不動産媒体のライターとして活躍し、今まで200社を超える企業や経営者を取材・執筆。
現在、「株式会社 ainak」を設立し、地域活性化、まちづくりに携わる。「酒田市を音楽のまちへプロジェクト」代表。ヤマガタ未来LAB.にて「住まいのナビゲーター」としても活動し、山形県へのUIターン移住支援を行っている。

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